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6.82021
笹生優花 強さの秘訣を筆跡診断

日本人としてはじめて全米女子オープンを制覇した笹生優花選手。
大会史上最年少の19歳11ヶ月、
畑岡奈紗選手との初の日本人プレーオフ対決など、
話題も豊富なビッグニュースとなった。
4月にもマスターズ優勝の松山英樹選手の筆跡診断記事をしたためたが、
笹生優花選手の日本語直筆も日刊スポーツのサイトに唯一残されていたので、
これを基に彼女の勝因を筆跡という視点から分析してみた。

笹生優花の強さの秘訣を筆跡から分析する
パッと見でまず目に飛び込んできたのは
「自分」の「自」の中の空間がかなり大きいこと。
この「閉空間大型」は、気力・体力がみなぎっていて、
行動的でタフ、無邪気で明るく親しまれやすい性格を表す。
同じく「自」の中の横線の間隔がズレている点。
名前の「生」や「優」にもズレがみられるが、
この「非等間隔型」は、一瞬のヒラメキやカンが働く天才的センスを示している。
感性が鋭く直観力が優れ、常識にかからない能力を発揮することもできる。
「自」には他に、左上が閉じて右上が角張る「接筆閉型」「転折角型」がある。
真面目で誠実、頑固で融通がきかないところも。
「私は必ずプロになる」と宣言して、裕福ではない家がフィリピンに移住し、
日本の1/5の料金で練習環境を整えたというエピソードが、
その真面目さと頑固さを物語る。
「優」の字、へんとつくりの間が密着していて狭い。
この間の空間は中国で「気宇」といい、文字の中の気の通りを表す。
筆跡診断では「開空間狭型」といい、
職人気質、プロフェッショナルな考え方を表している。
笹生選手は、元世界ランキング一位、
北アイルランドのローリー・マキロイ選手をリスペクトしており、
彼を完全コピーしようと練習を重ねたという。
この辺のエピソードに、笹生選手の職人気質な性格がうかがえる。
「優」「花」の最終画にみられる「右ばらい長型」は、
熱中型で、入れ込み・のめり込み癖がある様子が見受けられる。
両足に重りをつけて、毎朝5時からランニング。
1日12時間の練習をこなしていた練習の虫は、
この右ばらいの長さにみられる特徴から納得できるところがある。
実は笹生選手の筆跡には、
マスターズ優勝の松山英樹選手とまったく同じ特徴がある。

マスターズを優勝した松山英樹選手を、筆跡診断!
松山選手の「優勝」の「優」、笹生選手の「優花」の「優」、
奇しくも同じ「優」の字の中に、
文字の中に本来あるべき空間がつぶれている「空間つぶれ型」があるのだ。
空間つぶれは、本来であれば心のつぶれやストレスを表すが、
超一流のアスリートはプレッシャーを自分のエネルギーや肥やしに変えることができる。
最終日、2番3番とダブルボギーを叩きながら心が折れなかった精神力に、その一端がうかがえよう。
「優」は字画が多くつぶれやすいという声では説明がつかないこの「空間つぶれ」は、
二刀流のスーパースター大谷翔平にもみられる筆跡特徴でもある。
彗星のごとく現れた19歳の新星の前途は、限りなく開かれている。