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笹生優花 強さの秘訣を筆跡診断

日本人としてはじめて全米女子オープンを制覇した笹生優花選手。

 

大会史上最年少の19歳11ヶ月、

畑岡奈紗選手との初の日本人プレーオフ対決など、

話題も豊富なビッグニュースとなった。

 

4月にもマスターズ優勝の松山英樹選手の筆跡診断記事をしたためたが、

笹生優花選手の日本語直筆も日刊スポーツのサイトに唯一残されていたので、

これを基に彼女の勝因を筆跡という視点から分析してみた。

 

笹生優花 筆跡診断

笹生優花の強さの秘訣を筆跡から分析する

 

パッと見でまず目に飛び込んできたのは

「自分」の「自」の中の空間がかなり大きいこと。

この「閉空間大型」は、気力・体力がみなぎっていて、

行動的でタフ、無邪気で明るく親しまれやすい性格を表す。

 

同じく「自」の中の横線の間隔がズレている点。

名前の「生」や「優」にもズレがみられるが、

この「非等間隔型」は、一瞬のヒラメキやカンが働く天才的センスを示している。

感性が鋭く直観力が優れ、常識にかからない能力を発揮することもできる。

 

「自」には他に、左上が閉じて右上が角張る「接筆閉型」「転折角型」がある。

真面目で誠実、頑固で融通がきかないところも。

「私は必ずプロになる」と宣言して、裕福ではない家がフィリピンに移住し、

日本の1/5の料金で練習環境を整えたというエピソードが、

その真面目さと頑固さを物語る。

 

「優」の字、へんとつくりの間が密着していて狭い。

この間の空間は中国で「気宇」といい、文字の中の気の通りを表す。

筆跡診断では「開空間狭型」といい、

職人気質、プロフェッショナルな考え方を表している。

笹生選手は、元世界ランキング一位、

北アイルランドのローリー・マキロイ選手をリスペクトしており、

彼を完全コピーしようと練習を重ねたという。

この辺のエピソードに、笹生選手の職人気質な性格がうかがえる。

 

「優」「花」の最終画にみられる「右ばらい長型」は、

熱中型で、入れ込み・のめり込み癖がある様子が見受けられる。

両足に重りをつけて、毎朝5時からランニング。

1日12時間の練習をこなしていた練習の虫は、

この右ばらいの長さにみられる特徴から納得できるところがある。

 

実は笹生選手の筆跡には、

マスターズ優勝の松山英樹選手とまったく同じ特徴がある。

 

マスターズを優勝した松山英樹選手を、筆跡診断!

マスターズを優勝した松山英樹選手を、筆跡診断!

 

 

 

 

 

 

 

松山選手の「優勝」の「優」、笹生選手の「優花」の「優」、

奇しくも同じ「優」の字の中に、

文字の中に本来あるべき空間がつぶれている「空間つぶれ型」があるのだ。

空間つぶれは、本来であれば心のつぶれやストレスを表すが、

超一流のアスリートはプレッシャーを自分のエネルギーや肥やしに変えることができる。

最終日、2番3番とダブルボギーを叩きながら心が折れなかった精神力に、その一端がうかがえよう。

「優」は字画が多くつぶれやすいという声では説明がつかないこの「空間つぶれ」は、

二刀流のスーパースター大谷翔平にもみられる筆跡特徴でもある。

 

彗星のごとく現れた19歳の新星の前途は、限りなく開かれている。


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