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11.22016
高橋尚子さん対談実現の裏側

本年8月に上肢した拙著『なりたい自分になる!筆跡の魔法』。
表紙の帯には「著名人LIVE筆跡診断」の章での対談相手、
2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリストで国民栄誉賞も受賞された
Qちゃんこと高橋尚子さんからお写真と推薦文を頂戴し、
すてきな装丁に花を添えていただきました。
本書出版のご提案を版元の飛鳥新社からいただいたのは、
一昨年9月のこと。
それから出版にこぎつけるまでおよそ2年近くかかったのは、
実は対談相手がなかなか決まらなかったことによるものでした。
版元からは当初、タレントや文化人、スポーツ選手など
著名人数名が候補として挙げられ、
その中でタレントのS・Nさんに絞られて内諾を得ていました。
ところがその後、S・Nさんのメディア出演増加にともない、
版元が用意したギャラでは厳しくなり、対談相手は白紙に…。
ここからが、実に難産でした…。
版元には他の著名人を当たってもらいつつ、
私もSNSで対談相手の紹介を呼びかけました。
何人か実際にご紹介もいただきましたが、
最終的にはどの方も「事務所を通して…」との回答。
版元はAKB48ルートを当たっていましたが、
交渉は依然難航しており、
完全に頭打ち状態に陥りました。
そんな時、私の友人で高橋尚子さんと幼馴染であると
FB投稿を上げた㈱ドルフィンズの宮武直子さんに、
交渉をお願いしましたが、やはり「事務所を通して」と。
また昨年文化放送の番組出演でご一緒したタレントさんが
Qちゃんと友人であることを知り、対談を申し入れたものの、
結果は同じでした。
「こうなったらもう直談判しかない」と意を決して、
Qちゃんの所属事務所に直接メールを送り、思いの丈を訴えました。
ただし、著名人のなかでもトップクラスのQちゃんの相場と
版元の対談予算には現実的に埋めがたい開きがあり、
とてもではないがお受けいただけないだろうと
なかば諦めかけていました。
同時進行で交渉していたサンミュージックのモデルさんが受諾の意向を示し、
「“著書の顔”としてインパクトが弱いが、仕方ない…」と対談の申し入れを
お願いしかけたまさにその刹那、Qちゃんサイドから好感触の返信が届き、
まとまりかけた交渉にいったんストップをかけました。
それから幾度かQちゃん事務所社長とメールを交わし、
熱い思いを訴え続けていくなか、
最終的に「喜んでお受けします」と受諾の回答を得ました。
版元には「個人で交渉し、しかもこのギャラでQちゃんを“落とす”とは…」、
先日お会いした『女性自身』の記者にも「ウチがそのギャラで頼んでも無理」
とまで言わしめ、まさにしてやったりでした。
今回の一件を通して、人をアテにしているばかりでは何も変わらない、
勇気を振り絞って自ら動けば何かが変わる、
ということを改めて身をもって知りました。
「諦めの悪さ」は時に不可能を可能にします。
これからもこの信念で邁進していく所存です。