ブログ

燃える闘魂を偲ぶ 猪木の筆跡診断

「燃える闘魂」を偲ぶ アントニオ猪木の筆跡診断

 

「燃える闘魂」ついに力尽く…。

 

「元気があれば何でもできる」「1、2、3、ダー!」などの名語録でおなじみ

首にかけた赤いタオルがトレードマークのアントニオ猪木氏。

 

プロレスラーとしてのみならず、政治家、実業家としても

幅広く活躍していたのは、みなさんもよくご承知のとおり。

 

療養の身にありながら、

昨今のウクライナ情勢に対して「こういう状態は許されない」と、

各国のリーダーに責任ある発言と行動を求めるなど、

老いても病んでもなお闘魂外交に徹していた。

 

79歳で生涯の幕を閉じ帰らぬ人となった

猪木氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

実は、私が率いる「チーム筆跡仕事人」の

2022年度5月度ゼミで、

猪木氏の筆跡を題材に筆跡診断をしていた。

 

猪木の言葉「謝」

猪木の言葉「謝」

猪木の言葉「道」

猪木の言葉「道」

 

パッと見でまっすぐに目に飛び込んできたのは、

「謝」「氣」「何」などに見られるはねの強さ。

「闘魂」の異名を持つ猪木ならではのハートの強さが、

この強烈なはねの強さによく表れている。

 

線の書き出し(起筆)のところどころに見て取れる強いひねりに、

こうと決めたらテコでも譲らない性格が出ており、

湾岸戦争での日本人人質解放や

政府の渡航不許可を破っても訪朝した

猪木の信念と響き合うものがある。

 

左ばらいの長さ

プロレスラーとしても政治家としても特別な存在感を放ったスター性

右ばらいの長さ

目の前のことに全力投球する集中力

横線の強い右上がり

組織の慣習や伝統を頑なに守る保守性

全体的に行が下部に向かうにつれて左方向へズレており

楽天的で前向きな性格がよく表れていた。

 

全体的に等間隔度が高い文字が目立ち、

破天荒なように見えて意外に計算され尽くした行動の人だったようだ。

 

頭の回転も早く能力優秀。

型通りかと思えば型破り、

独特の個性と非凡な才能があり、

寛大で努力を惜しまない大人物の器量を秘めた

大弧型も持ち合わせていた。

 

「没個性」の時代にひときわ異彩を放った稀有の人であり

私たちはその志と行動を見習わなくてはならない。

 

筆跡仕事人 芳田マサヒロ


関連記事

コメントは利用できません。

書籍『筆跡の魔法』絶賛販売中!

ページ上部へ戻る